初めての内見、何から始めればいいか分からない――そんな方のために、「内見前にやるべき準備ベスト10」を重要度順に並べました。これから紹介する10項目を順番に押さえれば、内見当日に迷わず判断でき、後悔のない部屋選びができます。
体験談メモ:準備をしていなかったせいで、靴の脱ぎ履きに手間取り、スマホの充電が切れ、家具サイズを測らずに一晩悩んでいる間に他の人が申し込み――。そんな“あるある失敗”を防ぐための、実践的な10ステップです。
重要度で見る!内見準備ベスト10
第1位:希望条件の整理
内見の前に最も大切なのが、自分の「絶対条件」を明確にすることです。現地で迷う人の多くは、条件整理ができていないことが原因。家賃を抑えたいのに、広いキッチンを見た瞬間に予算オーバーになるケースもあります。
準備:絶対条件を2〜3個に絞る(例:家賃◯万円以内、駅徒歩10分以内、バストイレ別など)。
コツ:その他の条件は「あればラッキー」でOK。不動産会社にも共有しておくと、迷った時のアドバイスがもらいやすくなります。

第2位:即決マインドと書類の準備
「もう少し考えます」と保留した数時間の間に、別の人が申し込む――繁忙期は特に多いです。その場で決めるには、気持ちの整理と書類の準備が鍵になります。
準備:免許証などの本人確認書類、勤務先情報、緊急連絡先、収入証明(源泉徴収票・内定通知書など)をスマホに保存。
コツ:「とりあえず申し込み」はトラブルの元。気持ちが固まってから申し込むのがマナーです。
第3位:家族・同居人・会社との連絡体制
申し込み時に親や同居人、会社の承諾が必要になることがあります。連絡が取れずに数時間遅れた間に他の人が契約、というケースも多いです。
準備:「今日いい物件があったら申し込むかもしれない」と事前に伝えておく。当日すぐ連絡が取れるように。
コツ:緊急連絡先の氏名・住所・電話番号を控えておく。法人契約なら、会社の必要書類を確認しておきましょう。

第4位:家具・家電サイズの確認
帰宅後に「うちの家具入るかな?」と測っている間に、他の人が申し込んで決まってしまう。そんな失敗を防ぐには、家具・家電のサイズを事前に測っておくことです。
準備:横幅・奥行・高さを測定。特に冷蔵庫・本棚・洗濯機・ベッドなどは要チェック。
コツ:メジャーを持参して、現地で配置を確認。高さの干渉や動線も確認しましょう。
第5位:スマホの充電と撮影準備
地図、撮影、メモ…内見中はスマホの出番が多く、気づけばバッテリー残量がゼロに。写真を撮れないと比較検討ができません。
準備:フル充電+モバイルバッテリー。物件ごとにフォルダを作成し、外観→室内の順に撮影。
コツ:メモアプリで入居条件や印象をその場で記録。後から見返したときに混乱しません。

第6位:質問リストの準備
内見では「見る」ことに集中して質問を忘れがち。特にゴミ出しやネット回線、残置物などは後でトラブルになりやすいポイントです。
準備:質問を事前にリスト化(ゴミ出し、ネット速度、設備状態、残置物など)。
コツ:内見前に「今日これを確認したい」と伝えておくと、担当者がスムーズに案内してくれます。
第7位:周辺環境を現地で体感
地図では分からないことがたくさんあります。昼は静かでも夜は賑やか、坂道がきついなど、現地でしか得られない情報があります。
準備:気になる時間帯(夜など)に内見。コンビニやスーパーなどの距離も実際に歩いて確認。
コツ:駅まで実際に歩くと“10分表記”の体感が掴めます。街の雰囲気が自分に合うかもチェック。

第8位:スケジュールに余裕を持つ
内見1件にかかる時間は想像以上。説明や撮影、移動を含めると1件30分以上かかることも。詰め込みすぎると焦りが出て判断を誤ります。
準備:1件あたり15〜30分+移動時間を見込む。優先度の高い物件から回る。
コツ:いい物件が見つかったらツアーを切り上げ、申し込みへ進める余裕を確保。
第9位:服装と靴
動きにくい服や脱ぎ履きに時間がかかる靴は内見の大敵。収納を覗く、しゃがむ、ベランダに出る――意外と体を動かします。
準備:動きやすく清潔感のある服装。また脱ぎ履きしやすい靴が快適。
コツ:たまに大家さんに会うことも。清潔感のある身だしなみは印象面でもプラスです。

第10位:理想と現実のすり合わせ
ネットで理想を膨らませすぎると、現地で「思ってたのと違う」と感じてしまいます。内見は理想を叶える場ではなく、自分の現実を知る場です。
準備:完璧主義を手放し、生活のリアルを感じる視点を持つ。
コツ:日当たり・匂い・風通しなど、写真では分からない“感覚”を大切にしましょう。
現地でチェックしたい裏側ポイント5
- 集合ポスト:清潔感、チラシの散乱具合を確認。
- ゴミ置場:朝の状態がリアル。荒れやすい物件は注意。
- 掲示板・張り紙:注意喚起があるのは管理対応の証。ただし過多はトラブルのサイン。
- 駐輪場・駐車場:放置自転車や埃まみれの車は要注意。整然なら安心。
- エントランスの匂い:湿気や重い空気がないかチェック。毎日の快適さに直結します。
まとめ
内見の成功は「準備」と「体感」のバランス。条件整理から即決準備、現地でのチェックまでを流れで押さえることで、迷いが減り、判断力が格段に上がります。準備をした人ほど、良い物件に出会う確率が高くなります。ぜひこの10項目を参考に、後悔のない部屋探しを楽しんでください。












