「できるだけ安く引っ越しをしたいな」と思っている方、多いのではないでしょうか。
新しい家に住む場合は、場所や条件にもよりますが、家賃の先払い、敷金・礼金、火災保険、引っ越し費用も含め最低でも10万円ぐらいはかかります。
なるべくお金がかからないほうがいいですよね。
いわゆる引越しをするときの「初期費用」を抑えられるコツがあるのです。
仲介手数料や敷金・礼金ゼロ円の物件を探す、というのも手ではありますが、今回は「時期」に注目をしてほしいのです。
実は、家賃って時期によって変動するんです。
「え、それってどういうことなの?ということは家賃が安い時に引越しするとお得?」
はい、そのとおりです。
なぜそのようになるのか、丁寧に解説いたしますね。
この記事を読むとお得に引越しできる時期がわかるようになり、少しでも引越しにかかる初期費用を抑えられます。
まずは、賃貸業界の仕組みを理解していただくことがポイントです。
不動産賃貸業界には、閑散期と繁忙期があります。・4月からの新生活に向けての準備が始まる1〜3月が繁忙期、ハイシーズン、トップシーズンとも言われています。
転勤、新社会人、新大学生など引っ越しをする人が多いですね。
ということは空室も増えます。
・2月が1番活発です。1月末から本格的に調査し、2月中旬〜3月上旬にお部屋を決めるという流れですね。
でも人気物件は殺到し、すぐ決まってしまいます。
・5〜8月ぐらいが閑散期です。梅雨の時期であり、物件数も少ないです。
結婚に向けて2人暮らしをする方が動き出す時期でもあります。
・7、8月の暑い時期をさける傾向にあります。
内見の際、電気も止められている物件ではクーラーが付かず、汗だくになります。
・10月からの生活に向けての準備が始まる9月がちょっと繁忙期となります。
・11〜12月上旬くらいは閑散期ですね。
では、繁忙期になるといい物件がたくさん出てくるのか?
というと、必ずしもそうとは限りません。
全体的に物件数が増えるだけです。
条件がそもそも厳しいとなかなか難しいですね。
それは1年通して言えることです。
家賃は変動するんです!
物件を探す人が多い時期、いわゆる繁忙期は家賃を高めに設定されることが多いです。
不動産に限らず需要が多くなると値段が上がります。
しかし、ここで注意!
高めとはいえ、もともとそれが正規の家賃で、物件探している人が少ない閑散期に家賃を下げているだけなのです。
そして、人気物件はずっと正規賃料のままです。
賃料を下げなくても人気なのですぐ成約になるからです。
ご自身にあった時期のお部屋探し
転勤や進学なので絶対に引越ししないといけない人は時期を選べません。
4月から大学生になる、就職が決まっている、だから家賃が安い閑散期の12月に部屋を決めてしまおうかな、という方もいますが、実際住む4月まで家賃は支払わなければなりません。
住んでいないのにもったいないですよね。
ですので、時期を選べない方はその時期にある物件で探すことになりますが、今の住居にちょっと不満があり、少し広めのところに住みたいな~などの動機であるならば、年間を通しての繁忙期・閑散期を把握した上で探してみてください。
若干家賃が高くてもたくさんある物件の中から比較検討したい方は繁忙期に。
物件数は多くなくても少しでも安いほうが良い、慎重に進めたい方は閑散期に。
閑散期は物件数が少ないとはいえまったく検討する物件がないというわけではありません。
以上、お部屋探しの際の参考にしていただければ幸いです。